ゴミであふれかえった実家をなんとか綺麗にして親孝行したい
以前はきれいだった実家にかえるたび溢れかえるゴミにウンザリ。
ゴミにはもう絶対着ることはないと思われる衣服やアクセサリー類の数々も含みます。また昔家族が多いときのままの布団や食器類など今のライフスタイルには合わなくなってしまったものも含みます。
片付けようかといっても、要らんものはないと断られる始末
片付けだすと自分であとにするからそのままにしておいて
身の回りのもんが少なくなったら悲しくて生きていけないから・・・と聞き入れてくれないことはありませんか。
それはなぜでしょう。
一つは 生きてきた時代がちがうから
ものの少ない時代になんでもあるものを捨ててしまうのは「もったいない」いけないことなんだということが身についているからなんです。
二つ目に 自分が苦労して生き抜いてきた思い出を大切にしているから
残しているものは思い出=宝物。捨てることでそれらがなくなってしまうような喪失感で寂しい、自分ももういらなくなってしまった人のように感じてしまうひともいるのです。私の母の場合もそうでした。
三つ目に まだまだ子供に迷惑をかけたくないと思うから
一緒に片付けてもらうことで 子供の時間を自分のために使ったほしくはないと思う気持ちや遠慮があるのです。
四つ目に そもそもご本人がこのままでいいと思っていたり、ゴミがいっぱいだと気が付いていない
老人性の鬱(うつ)状態になっている時や脳の老化が進むと正しい判断がむつかしくなるのです。それは片付ける気力がなくなったり、体力がおちてきたりすることも関係しています。
片付けることを受け入れてくれない理由は、一つではなくてこれらのことが重なったりしています。
大切なことはこちらの思いを抑えすぎず、慌てず 親御さんによりそいながら進めることです。ついつい以前の元気なころの親御さんと同じように対応してしまって感情が高ぶって進まないということもあると思います。
「片付けようか」というとなかなか進みません。
タンスの中に長年もおいたままの衣装や宝物たち。
なんども片付けようかとすすめても拒否されていた親御さんが「タンスの中の空気入れ替えようか」と声かけしてみると、すっとうけいれてくれたというケースがあります。
「片付けて減る」という感覚でなく「空気の入れ替え」なのでモノのない時代に苦労された親御さんにも抵抗がなかったのでしょう。
空気を入れ替えるのにタンスから衣類をすべて目の前に出してみると、思いのほか目の前にあまりにも多くの衣類があるので、こんなにもあったのか!と実感してくれることになります。「これは片付けないと!」と親御さんが思ってくれると、一挙に進んできます。
それぞれ黄金キーワードがあると思います。親御さんの心が緩むタイミングがあるものです。慌てず、寄り添いながら、あきらめず実家を綺麗に整えてあげたいものです。
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